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引用サイト:明慧ネット
https://jp.minghui.org/2021/01/18/70278.html
新型コロナワクチンは逆効果 隠れた災いが現れる(上)
文/同根、古金

 中共ウイルス(武漢肺炎、新型コロナウイルス)の感染者は依然増加している。しかし人類は必ず疫病を克服し、つまりワクチン製造は必ず成功し、それが人類の救いの星となると多くの人が考えている。しかしワクチンは、本当に人類の救いの星となるだろうか? 本当にそうであれば良いと思う。各国はワクチンの研究開発に力を注いでおり、現在のところ研究開発プロジェクトは150件ほど。約20件はすでに人体の臨床試験段階に入っており、ワクチン関連の株価は上昇し経済の回復をリードしている。しかし、その隠れた災いが、ワクチンへの希望と相まって徐々に確度の高いものとなっている。

 『ワクチンと救いの道』という記事に、ワクチンが無効となる二つの原因が見出される。一つには、このウイルスは人類の知恵を超えているということだ。急速に変異し、インフルエンザのように人体が生成した古い抗体が無効になるのだ。もう一つには、このウイルスがエイズのように免疫逃避し、数十年にわたるワクチンの研究開発が無駄になるということだ。より深く論証すると、中共ウイルスのワクチンは、RSウイルス(RSV)のワクチンのように、感染を増加して免疫の暴走を引き起こし、SARSのようにADE現象が現れることが判明している。

 ADE現象とは、抗体依存性感染増強(antibody dependent enhancement)を指す。この現象は、体がウイルスに感染すると引き起こされるもので、部分的にワクチンが無効となるか、さらには有害ともなりうる。例えば、ウイルスの毒性を百倍に拡大して急速に感染が拡大し、死に至ることとなる。

 中共ウイルスのワクチンについて、この二つの効果が起こる程度はどのくらいだろうか。人類の予想を再び超える可能性が高いとされている。


図1:ADE反応図

 (一)中共ウイルスのコントロール、免疫逃避

 エイズウイルスが細胞を操り他の細胞に感染する方式は、人々の想像以上だ。免疫細胞に感染した後、細胞を「しかばね」に変える。このしかばね細胞は、宇宙船のように血液や体液の中を巡行し、健康の細胞に病毒を噴射し、さらに細胞を突き刺して毒を注入し、逃避する[1]。そしてウイルスは細胞の中に隠れているため、免疫系はウイルスを識別できない。細胞のコントロール能力と攻撃力を併せ持った「高度に知的」なウイルスは、進化論の反証である。[2]

 中共ウイルスの「細胞を感染する」方式は、さらに狡猾だ。2020年6月28日、米国のQBI COVID-19研究チームは、一流の国際学術雑誌『セル』(Cell)に論文を発表した。中共ウイルスに感染した細胞は、大量の繊維のような足を生成する。この内部にウイルスを加工して運搬する。中共ウイルスが細胞に侵入する方式は、細胞の表面のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)を通して特定の細胞に侵入するだけでなく、この足のようなホースを通して細胞の内 [3] に侵入できる。こうして細胞膜の保護作用も無効となる。


中共ウイルスに感染した細胞は大量の繊維のような足を生成(白い粒はウイルスの粒)

 このような侵入方式には衝撃を受ける。ウイルスは如何なる細胞にも侵入可能であり、恐らくは、これが中共ウイルスがすべての人体器官に感染する原因ではないだろうか。

 人体の免疫系は、細胞の外のウイルスを識別できる。しかし中共ウイルスのように細胞の中に隠れたウイルスを、免疫系はどうやって認識するのであろうか? 免疫逃避にワクチンはどう作用を果たすのか? ワクチンによって生成された抗体がいくら多くとも、細胞の中のウイルスを滅することはできない。一部の人は、「そうではないでしょう。免疫系は、癌細胞やウイルスに感染した細胞を認識でき、異常な細胞を殺す事ができるでしょう」と言うかもしれない。通常の異常細胞なら識別可能であるが、中共ウイルスに対しては、この識別自体がかえって免疫系に害となる可能性が高いと考えられる。

 (二)中共ウイルスは免疫系の細胞を攻撃

 免疫細胞はエイズウイルスを飲み込むことできるが、殺す事ができない。このことは科学的に認識されいる。その結果、免疫細胞はエイズウイルスの温室となり、逆にエイズウイルスに滅ぼされる。免疫系はこうして徐々に破壊される。

 2003年のSARS-CoVも免疫系を攻撃する[4]。昨今の中共ウイルスSARS-CoV-2は、免疫系をより強く攻撃することができる。解剖によって判明したことであるが、中共ウイルスが人体を侵害する過程で、エイズとSARS等、強いものが連合して人体を攻撃している。

 従って、中共ウイルスのワクチンによって抗体を生成しても無効となるか、あるいは無効にとどまらず、さらに深刻な事態に陥る。

 一部の人は、「必ずしもそうではないでしょう。多くの中共ウイルスの患者はすでに治ったではないか。特効薬がなくとも治ったのであり、それは人体の免疫系が役割を果たしたからでしょう。ワクチンは免疫系を促進したのに、なぜ逆効果になるのか」と聞くかもしれない。

 残念ながら、第一波の疫病から治った人や、或いは感染していないがワクチンを打った人は、疫病の第二波で重症化あるいは死亡する可能性がある。スペインかぜは、その覆車の戒めである。

 この問題をはっきりと説明するには、死亡した中共ウイルス患者の死亡原因を究明しなければならない。

 (三)3つの死因

 中共ウイルス患者がどのように死亡したのか、直接的な原因は3つある。

他の合併症によって死亡した。他の病気(自分で気づいていない可能性がある)があり、免疫系がウイルスに破壊されたため、他の病気を抑えることができずに死亡。
中共ウイルスが内蔵器官を破壊したために死亡。免疫系は抑止できず。
免疫系が暴走し、自分の器官を殺す。医学で言う「免疫の嵐」(サイトカイン‐ストーム【cytokine storm】)で、ここでは「免疫自殺」とする。
 免疫の作用は通常、ウイルス、病菌などの病原体と癌細胞を殺すことである。例えば炎症化膿では、膿の中で大量の免疫細胞が病原体を殺している。しかし免疫系が暴走し活発過ぎると、自身の細胞や器官を破壊する。多くの中共ウイルス患者が呼吸不全で死亡するが、大量の免疫細胞や因子が膿液を形成して肺に入り、肺胞を溺死させ免疫自殺となる。

 以上の3つは、すべて免疫系に関わる。中共ウイルス患者の免疫系が弱ければ人は死亡するが、免疫が強くとも死亡する。強い場合にはホルモンなどの薬物で免疫力を下げることで「免疫自殺」を妨ぐことともなるが、免疫力がバランスのとれたものであれば死亡しない。しかしこのバランスの取れた均衡がどこにあるのか、現在の最先端科学でも分かっていない。

 開発したワクチンを人体に注入して強い免疫系を活性化しても、どうバランスのとれた均衡を達成するのか、誰にも分かっていない。どう「免疫自殺」を避けられるのか分からないのである。

 (四)下の正四面体に対して、多くの人は正四面体の第一面だけを見る


ワクチンの正四面体のような側面

 ワクチンの作用には、正四面体のように四つの側面がある。

 第一面、最も表面的な層である。一般的なDNAウイルス(天然痘)、RNAのウイルスなどの単純な変異となるシンプルなウイルスには、ワクチンは天敵である。

 第二面、複雑に変異しやすいウイルスに対するワクチンは、ADE現象を引き起こす。

 非活性あるいは低活性のウイルス、或いは不完全な「擬態ウイルス」、或いは「擬態ウイルス」を生成する遺伝子(例:米国の遺伝子ワクチン)などのものでは、ワクチンによって、免疫系がウイルスS1に対する抗体A1を生成する。抗体A1は免疫系に記憶される。その後、抗体A1は徐々に減少する。しかし、ウイルスS1が侵入すると、免疫系が活性化されて、速かに大量の抗体A1を生成する。A1はS1と結合し、免疫細胞は「A1-S1」(抗体-ウイルス)のような結合体を識別して、そしてこの結合体を消化する。結果として、「A1-S1」は抹消される。

 図1のように、人々は、ウイルスS1に対するワクチンを開発し、そのワクチンを人体に注射して抗体A1を生成する。第一面から見れば、人命を守りS1に感染しなくなる。このワクチンは普及する。しかし…

 (1)一部のウイルスは第一代に「ADE現象」が現れる。

 相当程度の割合の人が、様々な不明の原因によって、ワクチンによって生成した抗体A1の数が足りないか、或いは品質が良くないか、或いは他の原因で抗体がS1に抵抗できない。さらに抗体はS1の共犯となり、トロイの木馬となってS1を自分の身に隠す。木馬は免疫細胞に食べられ抗体は死滅し、逆にウイルスは逃げて細胞の中に入り細胞を破壊する。こうしてウイルスは急速に広がり、病状は一気に深刻化し、患者は死亡する。これがADE現象(antibody dependent enhancement)である。医学的には、抗体依存性感染増強と呼ぶ。

 2003年のSARSに対して、なぜ今もワクチンがないのか。多くの学者がSARSのワクチン開発を提案したが、なぜ未だにワクチンがないのか。実は多くの科学研究機関は、SARSワクチンがADE現象を引き起こすことを発見したのである。例えば袁国勇教授のグループは、「ワクチンを注射したアカゲザルは相変わらずSARSウイルスに感染され、さらに肺の損傷がワクチンを注射していないアカゲザルより深刻である」[5]とした。

 (2)ウイルスの変異でにADE現象がより凶悪になる

 ウイルスS1が広範囲に変異してS2となると、ワクチンによって生成された旧抗体A1はウイルスS2に対して無効である。旧抗体A1と変異したウイルスS2との結合は、非常にゆるいものだ。旧抗体A1は、ウイルスS1と結合すると、ウイルスS1をロックする。しかしウイルスS2と結合すると、旧抗体A1はウイルス2を覆い隠すマスクとして作用し、旧抗体A1のマスクを付けたA1-S2は細胞の間を自由に移動することができる。ウイルスS2は細胞の中に入り感染する。ADE現象によって、免疫系は旧抗体A1マスクをつけたウイルスS2を敵とみなさない。ワクチンを注射したことによりかえって症状が直ちに現れず、重症化し身体が破壊され耐えきれなくなると爆発的に深刻化し、死亡する。

 デング熱ウイルスはその代表例である。デング熱ウイルスは四つの血清型に変異し、同時にヒトスジシマカを通して感染する。人はその中の一つの血清型のウイルスに感染しても死亡率は1%以下であり、治癒すれば、生成した抗体がこの血清型のウイルスに対しては終身免疫となる。しかし、一部の人の抗体は、他の種の血清型のウイルスを覆い隠すマスクとして作用することで、他の血清型に感染しやすくなり、二次感染の死亡率は20%に上昇する。

 このようなADE現象は、ウイルスにだけでなく、ワクチンにも現れている。2016年、米国は初めてデング熱ワクチンを承認し、フィリピンで普及した。しかし2017年にフィリピン政府によって停止されている。理由は、このワクチンがデング熱ウイルスに感染していない人にADE現象を引き起こし、かえって感染しやすくなり、結果として数十人を死亡させ、社会に恐怖を引き起こしたためである。

 第三面、免疫系のCS(サイトカイン‐ストーム【cytokine storm】)現象:「免疫の嵐」。ワクチンを注射した後に生成された抗体は、免疫系に記憶される。再びこのようなウイルスに感染すると、元のウイルスであろうと、変異したウイルスであろうと「免疫の嵐」を引き起こす可能性がある。つまり免疫系が暴走して活発過ぎ、免疫自殺を引き起こす。

 CS現象は、ADE現象と関連するワクチンの逆効果の二つ目の側面である。例えばSARSウイルスに対するワクチンにはこのような現象がある。もちろん、CS現象とADE現象が独自に存在する可能性もある。例えばRSウイルスのワクチンでは、3歳以下の児童は、半数以上RSウイルスに感染されるが、全員は発病しない。全世界で毎年約6400万人(大人も含む)が発病し、約16万人が死亡している。1960年にRSウイルスに対するワクチンが開発され、初期の試験では20人の児童に接種された。16人が部分的或いは全身に免疫の嵐を引き起こして入院し、その後2人が死亡した。ワクチンによって引き起こしたCS現象は80%以上になり、死亡率は10%[6](CS現象によって引き起こされた死亡率は12.5%)で、一部のRSウイルスのワクチンはウイルスの繫殖を促進しており[7]、ワクチンの成功とは言えない。

 第四面、淘汰と滅び、これは上図の正四面体の底の面で、最も下に隠れている。もしあるウイルスが古今東西のウイルスの「智慧」を全部身に付け、感染性が高くて潜伏期間が長く、毒性も強く、活発力が高く、変異しやすければ、免疫の問題については第二面ADE現象と、第三面CS現象との簡単なプラスの計算でなく、掛け算となる。その結果、ワクチンを感染の共犯に変え、人類に最も大きな災難をもたらす。

 不幸なことに、中共ウイルスSRAS-CoV-2は、恐らくこのようなウイルスである。飛沫感染、接触感染、空気伝染、血液感染、母親から赤ちゃんへの感染、性伝染(精液の中に武漢肺炎が発見された)などの感染経路がある。また潜伏期間が長く、大量の無症状感染者が存在する等、防ぎようがない。さらに中共ウイルスは寒さにも暑さにも耐え、エイズウイルスよりも狡猾で免疫系に侵入できる。ワクチンの開発は、エイズワクチンの開発(40年かけて研究しているが、いまでも成功していない)より難しい。中共ウイルスSRAS-CoV-2は、当時のSARSより伝染性が強いので、ADE現象とCS現象は恐らく大きくなるだろう。

 以上のとおり、中共ウイルスのワクチンは、恐らく第二波の疫病の蔓延を止められず、さらに疫病の共犯となると考えられる。今までの多くの現象によって、このことは証明できる。

 (五)免疫の逆効果、歴史上にすでに経験

 1918年のスペインかぜは世界に蔓延し、10億人が感染し、5000万人が死亡した。これは免疫の逆効果の前例であり、ADE現象とCS現象の先例である。

 スペインかぜでは、第1波は軽く、第2波は突如として深刻化して死亡数が最も高く、第3波は第2波よりも若干減少した。死亡者の年齢層は、20歳~35歳が最も高かった。これまでの知見で推測すると、第1波の時に青壮年は免疫力が強く、抗体を生成し抵抗できていた。自身が生成した抗体は、ワクチンによって生成した抗体よりも良品質で、最良のワクチンを接種したことに等しい。5カ月後に第二波が到来すると、ウイルスは既に変異しており、強烈なADE現象を引き起こした。抗体は変異したウイルスに抵抗できず、さらに青壮年の強力な免疫力と合わせて、ウイルスの共犯となり、CS現象を引き起こし「免疫自殺」となった。

 第1波の疫病が比較的に弱く、自身で生成した免疫がワクチン接種と同様の効果を生み出しており、ワクチンの逆効果の歴史の先例となった。

 (六)イギリスのワクチンは失敗したが、成功とも解釈

 イギリスの中共ウイルスのワクチンの研究は、一時、中国や米国よりも先んじていんた。2020年5月、試験中のワクチンを接種した6匹のアカゲザルはすべて抗体を生成した。この情報に各国は非常に期待した。前述のとおり、ワクチンの専門家には分かっていたが、生成した抗体は単純なウイルスに対抗する点では成功と言えるが、複雑なウイルスに対しては深刻化する危険がある。

 5月21日、イギリスは「ワクチンは失敗」と発表した。試験によると、6匹のアカゲザルは中共ウイルスに耐性がなく、100%感染した。ワクチンを接種していない猿と同じ量のウイルスが鼻に入っていた。(ワクチンを接種した)6匹のうち3匹の肺は損傷し、残り3匹の肺には損傷が認められなかった。

 失敗を率直に認めた客観的な科学精神について、多くの人は称賛した。

 5月23日、異なる情報が流れた。イギリスのワクチンの失敗が、敢えて「成功」と解釈された。理由は、3匹の猿の肺には、はっきりとした損傷がなかったためである。ワクチンに肺を保護する役割があると解釈され、これによってワクチンが「成功」とされた。その後、約千人の臨床試験が開始され、第3期臨床試験が成功すれば普及することとなる。今すでに20億のワクチンが予約されている。

 同じ結果について当初「失敗」と発表し、後に「(部分の)成功」とされ、一体どちらか科学なのであろうか?

 実は、これは6、3、3の数字ゲームであり、分析すれば、中共ウイルス疫病の軽症率と比較して、基本的に科学的な説明が得られる。

 (続く)

[1]Fernando Real, et al., Live Imaging of HIV-1 Transfer across T Cell Virological Synapse to Epithelial Cells that Promotes Stromal Macrophage Infection. Cell Reports, 2018 May 8, vol(23)

[2]同根,无弦《新冠瘟疫:回溯误区 惊见根源 根本治愈》,明慧网,2020年4月9日。

[3]Mehdi Bouhaddou, et al., The Global Phosphorylation Landscape of SARS-CoV-2 Infection. Cell, 2020 June 28。

[4]Ming Shum Yip, et al., Antibody-dependent infection of human macrophages by severe acute respiratory syndrome coronavirus. Virology Journal, 2014; 11。

[5]Li Liu, Anti-spike IgG causes severe acute lung injury by skewing macrophage responses during acute SARS-CoV infection, JCI insight, 2019 Feb 21, 4(4)

[6]Hyun Wha Kim,et al., Respiratory syncytial virus disease in infants despite prior administration of antigenic inactivated vaccine. American Journal of Epidemiology,1969;89。

[7]Boelen A, et al., Both immunisation with a formalin-inactivated respiratory syncytial virus (RSV) vaccine and a mock antigen vaccine induce severe lung pathology and a Th2 cytokine profile in RSV-challenged mice. Vaccine, 2000; 19。
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