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文化交流  >  文化  >  『三字経』第12単元 飲水思源(いんすいしげん)
『三字経』第12単元 飲水思源(いんすいしげん)

高 曾 祖   父 而 身
gāo zēng zǔ fù ér shēn
高曽祖 父よりして身


身 而 子   子 而 孫
shēn ér zǐ zǐ ér sūn
身よりして子 子よりして孫

自 子 孫   至 玄 曾
zì zǐ sūn zhì xuán zēng
子孫より 玄曽に至る

乃 九 族   人 之 倫
nǎi jiǔ zú rén zhī lún

乃(すなわ)ち九族 人の倫なり

《解釈》
高曽祖は三代を指す。高祖父の下に曽祖父が、曽祖父の下に祖父が並ぶ。そして父、自分の順である。自分の後は息子や孫から、ひまご、やしゃごと続く。この九代は直系の親族であり、自分と関係が深い。また九族では長幼の序や人倫の道を大事にしている。軽視すれば、社会は大混乱に陥るだろう。

《注釈》

高:高い。ここでは、高祖を意味する。高祖父とは祖父の祖父。
曾:かつて。ここでは、祖父の父
祖:おじいさん、祖父
父:父親、父
身:身体、ここでは、自分自身を称する
子:息子
孫:孫

玄:黒い、ここでは孫の孫である玄孫をいう。
曾:曾孫
九族:高祖から曾孫までの親族。
倫:人倫、道理、順番
『三字経』第1単元 周処三害を除く
『三字経』第2単元 竇燕山 子を教える
『三字経』第3単元 武訓 学校を造る
『三字経』第4単元 卞和 玉を献ずる
『三字経』第5単元 黄香と孔融
『三字経』第6単元 舜(しゅん)の物語
『三字経』第7単元 聡明な許允の妻
『三字経』第8単元 黄帝と指南車
『三字経』第9単元 信義に背いた虞孚(ぐふ)の末路
『三字経』第10単元 コメの由来
『三字経』第11単元 黄帝と音楽
『三字経』第12単元 飲水思源(いんすいしげん)
『三字経』第13単元 趙孝争死(趙孝 死を争う)
『三字経』第14単元 乾隆帝と紀暁嵐
『三字経』 第15単元 孔子の話
『三字経』 第16単元 文質彬彬にして君子なり
『三字経』 第17単元 凍った池で鯉を獲った王祥
『三字経』 第18単元 高価な帯を持ち主に返した裴度ー運命は変えられる
『三字経』 第19単元 親孝行な曾子の死に際〜華やかに飾って死ぬのではなく身分相応に〜
『三字経』第20単元 一つの質問で三つの教訓を得る