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引用サイト:大紀元
https://www.epochtimes.jp/jp/2012/04/html/d53653.html
中国崑崙山の仙人(24) 法則
 初めて「物質は分子で構成されている」と言った人を、最初はだれも信じなかった。彼の事をおかしいと思う人もいた。それは、みな分子など見たことがないからだ。科学の発展につれて分子が見えるようになると、人類はそれを認めるようになったが、今度は誰かが「分子は原子で構成されている」と言うと、やはり誰も信じなかった。アインシュタインが初めて相対性理論を唱えた時も、当時の学術権威たちから「精神病だ」と言われた。人類は目に見えるものだけを信じ、むやみに何かを言ったり、信じたりしてはならず、道を悟って「真」とするべきだ。

 では、分かりやすくするために、コンピューターの構造と世界の構造を見比べてみよう。コンピューターは人類が創造したものであり、玄妙で複雑な世界の構造とは比べようがないが、それも人類最低の一層の道に符合するものであるから、ある程度比較することができると思う。

 私はコンピューターの専門ではなく、その構造の認識に少し誤りがあるかもしれないが、一々字句を取り上げないでほしい。いつもなんらかの「バグ」(問題点、不審点)を掴んだと思い、興奮する人もいるようだが、本当の「バグ」はそんなあなたの心にあると思う。

 コンピューターの世界はとても豊富で、設計やオフィス、ネットサーフィン、ゲームなどに幅広く使われている。今の若者はみなゲームを好むので、ゲームを例にしてみる。コンピューターの知識のある人ならば、それとやり取りするには、コンピューターの言語を通さなければならないことをよくご存知だと思う。あなたの指令をコンピューター言語に変えなければ、それと通じることはできず、例えそれを叩き壊したとしても反応しないはずだ。

 同じく、ある境界に入るには、その境界の道と法則に従わなければならず、そうでなければ、例えそれが目の前に存在するとしても、そこに入ることはできないのだ。

 コンピューターの基礎言語は、電流の流れと停止を示す「1」と「0」の一連の二進数で構成されている。それらの組み合わせによって、異なる意味を表す無数で複雑な各種の言語指令が生まれる。これがコンピューターの最も基礎的な言語情報である。

 また、コンピューターの世界にはプログラミングや他の各種の言語がある。低級言語があれば、高級言語もある。低級言語は英単語のようであり、各種の字母を意味のある各種の英単語に組合せる。また高級言語は英語の文法のようであり、出来上がった英単語をある法則、文法で連結して、初めて全体の意味が伝える一つの文句を構成する。

 ゲームは正にこれらの言語であり、一歩一歩編み出され、最後には膨大で複雑で比類のないゲームの世界を作り上げるのである。ゲームの世界にはたくさんの法則とゲームの規則がある。ゲームをやる人なら、誰もが良く知っていると思う。

 これらのゲームの規則は、この人類世界の法則に相当すると言っても良いだろう。しかし、ここで言う法則とは、決して人間の法律を指すのではない。法律はあくまで人間が作ったもので、あってもなくても良く、修正することもできる。しかし、法則は元々存在し、自然が決めたもので、いわば人が言う「客観的な事実」であり、変えることはできない。そう考えると、ゲームのプログラミングを組んだプログラマーは、コンピューターの世界では、その世界の法則を決めた大自然の神霊とも言えるのではないだろうか。これは理解しやすくするための例だけであって、あまりにも人間を誇張しすぎたかもしれない。

 またC言語、B言語などの高級言語は、我々人間の世界の各種の粒子や組み合わせの構造、例えば、分子や原子などに例えて良いだろう。

 では、基礎言語は何に相当するだろうか。それは他の各種の高い次元の空間境界の粒子や構造に相当すると言えるだろう。しかし、それらの空間は人には触れることができないし、信じることもできない。なぜなら言語の構造が異なるほか、言語の次元も異なり、同じ種類の言語ではないからだ。これはただの例えである。実は、高次元の粒子は我々のこの空間の粒子よりエネルギーが強く、比類がない。分子と原子を例にすると、分子はエネルギーが低く、いわゆる化学反応実験というのも、分子の組み合わせである。分子は少ない光と熱を発することができるが、大きな力はない。しかし、原子はエネルギーが高く、原子を分裂するには、それよりも更に高エネルギーの粒子である中性子などでの衝撃を必要とする。原子が連鎖爆発を起こす時は、原子爆弾の爆発となる。これは単なる例えだけであって、実際のところは、複雑で想像を遥かに超えている。

 では、この最も基礎的な要素である「0」と「1」は何に相当するのだろうか?これは、太極の境界以下の基礎元素の「陰」と「陽」に例えることができる。道家は、「陰」と「陽」の相生で世界を構成したと言うが、それは単なる太極の境界以下の場合を指している。太極の上には更に無極の境界があり、それの上には更に数え切れないほどある。これらのことは、私たちには知ることができないし、私の限られた知恵では理解することができないので、勝手に思い込まないほうがいいだろう。

 また、平先生は私に、他の高い次元の時空での不思議な出来事を話してくれたが、これらのことは現実とあまり結びつかないので、その真実を探る必要もなく、神話として聞いてもらってもよい。

 遥か昔のことであるが、その話しは、とぎれとぎれで、時には私の夢の中で現れる。平先生が述べてくれる場合もあるが、聞くうちに目を閉じると、私の頭の中では一つの立体的な画面が現れ、まるで3D映画を見るようである。そして、このように数年間受け取った、とぎれとぎれの情報を元に、私はついに全ての因果の経緯が分かり、悟ったところがある。私はただ、世界中の人々に本当のことを少しでも多く知ってもらい、道なきを少なくしたいという願いと共に、これらのことを述べたのである。

 (翻訳編集・柳小明)
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