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≪縁≫-ある日本人残留孤児の運命
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連載:高智晟著『神とともに戦う』
チベットの光
師父が法を伝えられた時の思い出−北京の弟子より−
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引用サイト:大紀元
https://www.epochtimes.jp/jp/2009/07/html/d13907.html
高智晟著『神とともに戦う』(1)「筆が重い。祖国中国の闇が徐々に明かされるから」
序文「筆が重い 祖国中国の闇が徐々に明かされるから」
「不幸にもこの時代の中国に生きる我々。すでに、どの民族も耐えがたい苦難を経験し、この目で見てきたから!
幸運にもこの時代の中国に生きる我々。まもなく、この苦難の歴史の終結を経験し、この目で見る、最も偉大な民族であるから!」
これは、2005年12月21日、数十名の陳情者を前に、私が涙で顔をぐしゃぐしゃにして述べた最後の言葉だ。
私はきちんと教育を受けたわけではない。書物を著すとなれば、さらに無縁のことだ。苦々しい時代を生きてきたからである。
「言論弾圧を避けるため、物書きの良心さえ捨てる」という、この時代。多くの同胞が慣れて、適応すらしてしまった闇と嘘に満ちた時代。私の作品は、闇を愛してやまない独裁政権を恐怖と憎しみに落とし入れるだろう。また一部の文章は、高ぶる感情と鋭さ、気概をまとっている。そこでは、独裁政権の身の毛もよだつ罪深い真実が暴かれる。この真実の矛は時に、その鋭さゆえ、同胞を包む厚い闇を突き破る。この闇に慣れた一部同胞にとっては、突然差し込んできた光を浴びて、強い抵抗感を覚えるだろう。これも、私の作品が中国本土で許されない理由の一つだ。
この時代、失ったものばかりではない。私たちが「特別に得たもの」も多いのだ。一人の中卒の学歴しかない者が、人に好まれる文を書き上げ、しかも本となったことは、何はともあれ、収穫の一つである。
決して重苦しさを私が好むわけではない。しかし、私の作品は重苦しさと、切っても切り離せないのだ。その重苦しさゆえに私は思考し、突き動かされるように暇を見つけては筆を取るようになった。これを通じ、中国の重苦しさも解き明かして行きたい。
厳密に言えば、私は考えるというより、行動するタイプだ。ましてや何かの体系を打ち立てるタイプではない。思う存分、心の声をありのまま伝える。多くの文は筆にまかせて書いた。だから、文の流れや文章自体にも間違いがあるだろう。この点、しばしば不安になる。しかし、そこに書かれた真実には、壮絶で、血なまぐさく、苦難に満ちた人々の苦しみ、そして信仰を守る人たちの高貴な人格と不屈のヒューマニティが激しく波打っている。しかし、どれほど激しい表現も、今日の中国独裁政権の闇、横暴と人類文明を打ちのめす惨状を描ききれない。私もそれを描き出したい。しかし、中国の闇の一端を垣間見たとき、読者は文字の力の限界に驚嘆するだろう。
反文明が横行する今日の中国。醜と美が逆転した作品がまかり通っている。病んだ中国社会は私の作品を受け入れないだろうが、いつの日か受け入れてほしい。
そして何よりも、このような表現を必要としない中国社会が、一日も早く訪れることを心から願っている。
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