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文化交流  >  文化  >  【悠遊字在】鳥の話 ー本物の美しさとは?
引用サイト:新唐人
【悠遊字在】鳥の話 ー本物の美しさとは?
【冒頭の詩】
鳳凰の出現は吉祥の前触れ
一生愛し合う、オシドリ夫婦
孝行なカラスは、親へ餌を口移し
ガンは手紙の運び人
燕が来れば、春も終わる

【あらすじ】
いくら社会が発展しても人は空を飛べない。一方、羽を羽ばたかせ、自在に空を舞う鳥は人間にとって憧れだ。だが、そんな鳥にだって悩みはある。例えば、全身真っ黒なカラスである。

色とりどりの華やかな鳥に比べて、カラスの何と地味なこと。だから、カラスは自分の容姿に嫌気がさしていた。そんなある時、鳥たちはミスコンを行うことに。親善大使を選ぶためだ。

カラスは、ほかの鳥たちが身づくろいした際に落ちた様々な羽を、拾っては体につけた。すると、華やかな鳥に大変身。そこで、文句なしで親善大使に選ばれた。だが、嬉しさのあまり歌い出すと、体の羽がばらばらと落ち、正体が丸見えに。恥ずかしさのあまり泣いてしまったカラスだが、ほかの鳥たちは責めることもなく慰めてくれた。「君の黒光りする羽だって十分きれいだよ」。そんな言葉にカラスは気付くのだ。「親善大使に一番必要なのは、外見ではなく優しい心だ」

そう、いくら着飾ってもそれは本物ではない。本当の自分を磨くことこそが大切なのだ。つまり、心を磨いて、優しく思いやりを持てるようにする。そんな心の美しさこそが本物なのだろう。


【漢字について】
1、甲骨(こうこつ)文字:
四千年近い歴史を持つ漢字の中で、最古のものとして残っているのが甲骨文字。殷の時代、国にとって重要なことがあると、亀の甲羅や牛の骨を焼いて占った。そのひび割れで出た占いの結果は、刻して記録された。この際使われた文字が、ずばり甲骨文字。

2、金文(きんぶん)文字:
甲骨文字の後、つまり殷・周から秦・漢の時代まで使われた文字。青銅器に刻されたり、鋳込まれたりした。ここでの金は、青銅器を指す。当時は、官職に任命されたり、戦功を上げたりすると、それを青銅器に記録したという。

3、小篆(しょうてん)文字:
金文の後に誕生したのが篆書(てんしょ)。これは小篆と大篆に分かれる。秦の始皇帝は、ばらばらだった文字を統一し、標準書体を定めた。これが小篆だ。

4、楷書(かいしょ):
南北朝から隋唐の時代にかけて標準となった書体。漢の時代まで使われた隷書から発展したもの。