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文化交流  >  文化  >  【悠遊字在】蒼頡の涙ー漢字の由来
引用サイト:新唐人
【悠遊字在】蒼頡の涙ー漢字の由来
【冒頭の詩】
混沌とした宇宙
荒れて果てしなかった
盤古が天を開き
天地が現れた
女媧が人を造ったから
女性が先
蒼頡が字を造り
まばゆい光が現れた
中華文化は
後世へと伝わる



【あらすじ】
中国語ブームに沸く世界。それで多くの中国語学習者が触れるのが、現在の中国で使われている簡体字だ。簡体字はその名の通り簡略化された漢字で、例えば門が「门」だったり、賢が「贤」だったりする。外国人にとって、簡体字は覚えやすくありがたい。かくいう筆者も楽できる、とほくそ笑んだものだ。

しかし、漢字の成り立ちにひとたび触れると、そんな考えはあっという間に吹き飛んでしまう。なぜなら、すべての漢字には大いなる物語が秘められており、その一画一画にも深い意味があるからだ。

例えば、「聖」。見ての通り、大きな耳と口を持つ。つまり物分りが良く、きちんと道理を説ける人物のこと。だが、今の簡体字では「圣」と書く。これでは分からず屋で口下手な人になってしまう。しかも、この「圣」はまるで「怪」のようで、元の意味からはかけ離れてしまうのだ。

伝説によれば漢字は、「蒼頡(そうけつ)」という黄帝(こうてい)に仕えた仕官によって伝えられた。その目的はほかでもなく、中華文化を残し伝えていくため。だからこそ、この一字一字、一画一画に中華文化の精神、真髄がこめられているのだ。