動画 画像 音声 記事     
         
サブメニュー
      評論
評論  >  評論
引用サイト:大紀元
【党文化の解体】第3章(7)
1.宣伝機関総動員で党文化を押し広める
3)国民の思想を統制する常套手段
 (2)「嘘も千回繰り返すと真理になる」

 かつて、ナチス・ドイツの宣伝大臣パウル・ヨーゼフ・ゲッベルスは、「嘘も千回繰り返すと真理になる」と言ったことがあるが、中共はこの名言の忠実な信者である。

 文革期には、「階級闘争を毎年、毎月、毎日口にしなければいけない」、「毛沢東の著作を毎日読まなければいけない」、「地方の新聞は中央の新聞内容を写せばよい、中央の新聞は梁効(社説などを執筆する集団のペンネーム)の文章を写せばよい」などと言われていた。そして、現在は、「報道内容を統一せよ」、「新華社の文章をそのまま転載せよ」と命じられている。


 このような中共の嘘も、繰り返し宣伝されることによって、人々の根強い観念になってしまい、そのうち人々は、それらの観念は自分が考え出したことだと思うようになる。

 繰り返される宣伝は反感と風刺を招くことになるが、中共は決してそれを恐れていない。こうした初歩的な洗脳手段が繰り返し使われるうちに、人々は「中共の詐欺術はこの程度だ。それなら無視したら良いだろう」と思うようになり、学識者はさらに自信満々で、絶対に騙されないと考える。

 しかし、中共の宣伝に使われている語彙、概念、スローガンを無意識に使っているうちに、中共の思考方式が徐々に人々の潜在意識にインプットされ、そのうち人々の自発的な感情と判断基準に取って代わってしまう。そうなると、一旦それらの語彙や概念を使えば、自ずとその思考方式に入ることになり、その結果、自分の思考によって得られた結論はすべて「党」の思惑通りとなるしかない。

 例えば、民主運動活動家を「民主運動分子」と呼べば、彼らに対して決して好感を持つことができなくなるし、「解放」や「新中国」といった語彙を使えば、きっと中共に多少なりとも感謝の気持ちを持つことになる。もし、中共を親しげに「党」と略称すれば、この凶悪党が中国を統治しているのは当然のことで、かつ合理的、合法的なことだと認めているのに等しい。また、文革を「大災難」と叫ぶうちに、中共の暗示を受け入れ、ある種の神秘的な超自然の力が文革の災難をもたらしたと信じ、文革と中共の暴政の間にある必然的な繋がりを見落としてしまうことになる。

 さらには、失業者を「下崗労働者」(休職者)と呼ぶなら、自らの意志で中共の宣伝方策に協力することになる。なぜなら、その言葉は、「失業」は資本主義制度にのみ見られる特有な現象で、破産、流浪、飢餓、自殺などにつながるのに対して、社会主義の制度下では「下崗」(休職)しか存在せず、いつかは復帰することができるということを暗示しているからである。

 中国人の話を聞き、中国語ネットに載っている愛国青年たちの文章を見れば、中共が繰り返している洗脳宣伝がどんなに効果的なものかお分かりになるだろう。

 (続く)
関連文章
      【党文化の解体】第1章(1)
      【党文化の解体】第1章(2)  「無神論を宣伝する」
      【党文化の解体】第1章(3)  「唯物論を宣伝する」
      【党文化の解体】第1章(4)  「伝統文化を否定する」
      【党文化の解体】第1章(5)  「共産主義指導者の偉大さを宣伝する」
      【党文化の解体】第2章(1)
      【党文化の解体】第2章(2) 「孔子を批判する」
      【党文化の解体】第2章(3) 「知識人を批判する」
      【党文化の解体】第2章(4) 「神佛の存在を否定する」
      【党文化の解体】第2章(5) 「修行の物質環境を破壊する」
      【党文化の解体】第2章(6) 「宗教を世俗化する」
      【党文化の解体】第2章(7)「内部から宗教を批判する」
      【党文化の解体】第2章(8)「宗教自由の虚像を作り上げる」
      【党文化の解体】第2章(9)「天に対する畏敬を批判する」
      【党文化の解体】第2章(10)「柔順さと忍耐を批判する」
      【党文化の解体】第2章(11)「財産をもって道徳を量る重要な根拠とする」
      【党文化の解体】第2章(12)「闘争思想の邪説を注入」
      【党文化の解体】第2章(13)「中共が闘争思想を注入する目的」
      【党文化の解体】第2章(14)「政治闘争の中での洗脳教育」
      【党文化の解体】第2章(15)「調和と共存に回帰する道」
      【党文化の解体】第2章(16)「進化論の注入は、無神論と闘争哲学の普及のため」
      【党文化の解体】第2章(17)「進化論の脆弱な論理的基礎」
      【党文化の解体】第2章(18)「進化論は確率的にありえない」
      【党文化の解体】第2章(19)「進化論の局限性」
      【党文化の解体】第2章(20)「進化論を注入した報い」
      【党文化の解体】第2章 (21) 「現代科学の宣揚は、信仰の自由を抑圧するため」
      【党文化の解体】第2章(22)「科学を無視し、マルクス主義を信奉」
      【党文化の解体】第2章(23)「神に対する信仰は、科学研究の妨げにはならない」
      【党文化の解体】第2章(24)「実証科学は宇宙の法則を探求する唯一の方式ではない」
      【党文化の解体】第2章(25)「実証科学の限界性」
      【党文化の解体】第3章(1)
      【党文化の解体】第3章(2)
      【党文化の解体】第3章(3)
      【党文化の解体】第3章(4)
      【党文化の解体】第3章(5)
      【党文化の解体】第3章(6)
      【党文化の解体】第3章(7)
      【党文化の解体】第3章(8)
      【党文化の解体】第3章(9)