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引用サイト:新唐人
生死の間ー中国 増え続ける臓器移植の謎
生死の間

鐘海源さん。江西省贛州市(かんしゅうし)の景鳳山小学校教師。“反革命分子”のレッテルを貼られた李九蓮さんを支持したために収監されましたが、罪を認めず、さらに刑務所の壁に“打倒華国鋒”と書いたため、“反革命分子”とされ、死刑に。

1978年4月30日、後ろ手に縛られた鐘海源さんは市中引き回しにされたうえ、銃殺されましたが、その際、わざと右の背中に銃を撃ちました。左の心臓を避けて、すぐに死なないようにするためです。事前に待機していた医療関係者は、鐘さんに飛びかかり軍用トラックに運ぶと、臨時にしつらえた手術台で、生きたまま腎臓を摘出。この腎臓は、すぐさま南昌九十二野戦病院の腎臓移植を待つ高級幹部の子弟に移植されました。

30数年来、中国経済が飛躍的に成長すると同時に、驚異的な勢いで臓器移植の数も増加。特に、1999年以降、中国の臓器移植は急速に増えました。
2006年、中国当局は、年間臓器移植数が2万件近くに達したと発表。これは世界第2位です。しかも、臓器移植を受ける人は、政府高官から金持ちにまで対象が広がっていました。

2007年までは、数十万元の費用さえ負担できれば、中国の数多くの病院で、世界最短期間で移植を受けられました。
しかし、2000年からの6~7年間で、中国の多くの病院は、臓器移植の待ち時間が1週間から4週間、ひいては数日だと公言。一部の病院では複数の移植手術が同時に行われているそうです。

驚異的なスピードと数の裏に、ある問題が見え隠れします。大多数の移植用臓器は、ドナーのものではなく、家族のものでもない。では、一体その出所とは? 21世紀の今、鐘海源さんのように生きたまま臓器を奪われる惨劇がまだ上演されているのでは?

アメリカは臓器移植大国です。全国的なドナーのデーターバンクと移植待ち患者のデータバンクのほか、全国に広がる臓器移植ネットワークがあります。約8,000万人がドナー登録をしています。これと同時に、家族間の臓器移植も活発です。それでもアメリカの臓器移植の平均待ち時間は短くありません。心臓で8ヶ月近く。肝臓なら2年2ヶ月。腎臓なら3年1ヶ月。なぜでしょうか。移植に使う臓器は健康な体のものでなければならず、しかも摘出した臓器はすぐに移植しなければなりません。腎臓は12~24時間。肝臓は12時間。心臓は4~6時間。よって、もし家族間の生体移植でなければ、死亡したばかりの健康なドナーからの臓器でなければ移植に使えません。しかも、血液型と組織の型が患者とドナーで一致していることも必要です。非血縁者の中で、このように型が一致する可能性は6.5%。ここから分かるように、ふさわしい健康な臓器の割合は相当に低いのです。中国では伝統的な考え方や関連法規の不足により、ドナーの数が極めて少なく、2007年9月までで、脳死移植はわずか61例にとどまります。家族間の移植も臓器移植のうち、1.1%に過ぎません。このように合法的な臓器の確保は極めて困難。しかし、中国の病院では臓器の出所は問題にならないようです。東方臓器移植センターはかつてサイトで、肝臓の平均待ち時間は2週間だと発表。第2軍医大学上海長征病院の肝臓移植申請書には以前、肝臓移植の平均待ち時間は1週間だと書かれていました。
中国国際移植ネット支援センターのサイトは、2003年開設、2007年9月に閉鎖。これは、遼寧省瀋陽市の中国医科大学第一付属病院の移植研究所の中にある、外国人向けの臓器あっせん機関です。ここでは、型の合う腎臓のドナーは1週間、長くても1ヶ月で見つかるそうです。しかも、万一ドナーの臓器に問題があれば、1週間以内に別の臓器で再手術が可能ともあります。

中国の“三聨生活週刊”は2006年4月7日付で、90%の臓器は衛生省システム以外からだと報道。では、この衛生省システム以外とは、何を意味するのでしょうか。中国国際移植ネット支援センターは、閉鎖前、もっと驚くべき情報を掲載。サイトにはこんな問いと答えが載っていました。

Q:移植手術が成功しても、術後の生存は2~3年ですか。
A:確かによく聞かれる質問です。しかしそれは日本の脳死患者からの腎移植の場合です。中国では、生体腎移植なので、日本の病院や透析センターのような死体からの腎移植とは全く違います。
Q:腎移植を受けると、エイズや肝炎などに感染しますか。
A:その種の心配はご無用です。腎移植で最も重要なのは、型が合うことです。生体腎移植の実施前、まずドナーの腎臓の機能および白血球を検査して、移植用の腎臓の安全性を確保します。これにより、日本の死体腎移植よりもさらに安心安全なのです。

この問いと答えがはっきり示すのは、臓器は死体あるいは脳死者からではなく、生きた人からという点です。しかもこのセンターは、中国で唯一生体臓器を提供する機関ではありません。

上海交通大学第一人民病院 
肝移植について電話質問

こちらは上海交通大学付属人民病院のコールセンターです
Q:すみません、肝移植センターの番号は?
(上海交通大学付属第一人民病院 コールセンター):電話をおつなぎします
医者:もしもし
Q:もしもし、実は私のいとこはC型肝炎にかかり、18年になります。慢性で活動性です。
医者:C型肝炎ですね
Q:ええ、でも今…
医者:肝移植ができますよ
Q:待ち時間は?
医者:ドナーはいますよ。毎日、今日もやっています
Q:新鮮な生きた人のですか
医者:全部生きた人のです
Q:えっ
医者:全部生きた人のですよ。

この種の臓器を大量かつ迅速に確保するには、まずは生きた人からなる臓器供給バンクが必要になります。しかも、彼らを厳しい管理下におかなくてはなりません。随時血液検査や身体検査をして、患者の来る時間に合わせて、いつでも臓器を摘出できるようにするためです。では、この臓器供給バンクの対象者とはどんな人なのでしょうか。

中国共産党が死刑囚から臓器を摘出するのは、もはや争う余地のない事実です。しかし、数の上から見ると、死刑囚からだけでは中国の臓器移植がこの10年激増した現象を説明できません。中国の死刑囚の数は国家機密ですが、“中国新聞網”は2007年9月6日付けの報道で、十数年来、裁判所は死刑を厳格に制御し、慎重な適用をしており、死刑の数は減少傾向にあると報道しています。

これと同時に、中国国営メディアによると、2000年以降の6年間で、中国の臓器移植の総数は、2000年以前の6年間の総数の3倍余りでした。もし、中国の臓器移植の98%が死刑囚からだとすると、この10年間、死刑数が減り続けているなか、臓器移植が急増している現実をどう説明するのでしょうか。臓器移植の進歩のためでしょうか。では、90年代初頭にすでに技術が成熟していた腎移植を見てみましょう。

90年代末の98年、中国の腎移植の数は3596例。2004年になると1万例を超え、98年の3倍に達しました。技術の進歩は、腎移植激増の原因ではないようです。しかも、死刑の判決には控訴など、様々な法律的手続きがあります。患者が来たからといって、すぐに死刑にして、臓器を取るわけにはいきません。では、どんな人たちがこれほど迅速で便利に臓器を取られ、命を奪われる対象になるのでしょうか。死刑囚以外に、この生死の間をさまよう人たちとは、一体どんな人なのでしょうか。

死刑囚からの臓器摘出という国際社会の疑いに対し、中国は数十年来、頑として認めませんでした。しかし2005年、中国衛生省の黄潔夫副大臣は、マニラでの世界保健機関の会議で、初めて中国の臓器移植の出所の多くは死刑囚だと公に認めました。しかし、2006年4月10日、中国衛生省の毛群安・報道官は記者会見で、死刑囚からの臓器摘出を否定。

2006年11月、黄副大臣は広州のある会議で再度、中国の90%以上の臓器は死刑囚からだと表明。その後の2007年1月11日、毛報道官は、イギリスBBCに対し、以前の発言を覆し、中国の大多数の臓器は死刑囚からだと述べました。

臓器の出所を死刑囚からだと認めるかどうかで、政府内部でもめていたことがうかがえます。では、一体何が、数十年もかたくなに否定していたスキャンダルを声高に認めるよう、共産党を追い詰めたのでしょうか。良心の目覚めか、それともさらに大きな罪悪を隠すためなのか?

蘇家屯事件曝光
2000年12月22日、法輪功の明慧(ミンフイ)ネットに突如、中国からの知らせが載りました。“一部の邪な警察と病院が結託し、法輪功学習者の臓器を売っている。石家荘市のある病院だけでも6つの臓器を得た”。この記事には、より詳細な情報がなかったうえ、余りの残酷さに信じる人が少なく、あまり関心を呼びませんでした。

5年後、2006年3月8日、中国国営メディアの元記者が匿名を条件に“大紀元”時報への取材で、中国遼寧省瀋陽市蘇家屯区に特別な場所があると証言。大量の法輪功学習者が秘密裏に収監されたうえ、殺された後は臓器を移植用に奪われるというのです。

蘇家屯事件の証人を取材
Q:収監中の法輪功学習者の数は?
A:正確な数字となると 答えられません
というのも常に変動するからです
当時得たデータでは 6,000人のはずです
Q:当時とはいつですか
A:大体2年前くらいです
Q:つまり2004年
A:ええ その頃のはずです
Q:これらの法輪功学習者は
収容所で暴力や監禁で転向を迫られ、危篤になったら、臓器摘出の対象になるのですね
A:ええ、そうだと考えています。ただ、彼らは必ずある状況の下で、強制的に全く知覚のない状況で手術台に上げられ、臓器を取られているのだと思います
Q:彼らが再び出てくる可能性は?
A:彼らの脱出を祈るしかありません。無事に家族のもとに帰れるようにと

9日後、蘇家屯区の遼寧省血栓中西結合病院で勤務していた女性が、この収容所の詳細を語りました。
女性によると、この秘密収容所は、女性の勤務していた病院の敷地内にあり、住所は瀋陽市蘇家屯区雪松路(せきしょうろ)49号です。病院では、生きた法輪功学習者から大量の臓器狩りが行われていたといいます。

女性証人:“私の元夫はかつて、法輪功学習者の臓器を摘出したことがあります。夫は、脳外科の医師でした。法輪功学習者の角膜摘出手術に関わり、生きた学習者から取ることもありました。夫は、どれほど苦しいか君には分からないだろうともらしたことがあります。彼らは生きているのだからと…死人からだったらまだしも……。でも彼らは、まだ生きていたのです。これらはどれも秘密裏に行われ、医者の多くは、他の病院から派遣されてきた実習生でした。臓器を奪われて、そのまま火葬されてしまう学習者もいます”

蘇家屯事件の2人目の証人が出てきたあと、衝撃と焦り、推測が渦巻く中、10数日間が過ぎました。奇妙なのは、国際世論にずっと敏感だった共産党が、今度はこれほどショッキングな告発に対し、3週間も沈黙し続けたことです。

3月28日、中国外務省の報道官、秦剛(しんごう)氏は、記者会見で蘇家屯事件を否認。これは“故意に捏造された悪意に満ちた中傷”だと述べ、海外メディアによる調査を要請しました。

外務省のこの声明への反応なのでしょうか。2日後、瀋陽軍区のベテラン軍医だという中国国内の中国人が“大紀元”に投稿。再度、蘇家屯収容所の存在を証言したほか、全国各地に似たような収容所は数十もあると述べました。1ヵ月後、軍医は再び、生きた法輪功学習者からの臓器狩りの詳細を明かしました。

法輪功学習者などの収監者は収容所内では、本名を使うものの、臓器移植の時には偽の名前を使う。つまり、架空の人物の出現だ。しかしこの個人の資料は完璧で、臓器移植の承諾書にはサインもある(もちろん代筆だが)。

このような偽の代筆の資料を6万件余り目にした。どれも本人が臓器移植を望み、すべての結果に責任を負う、ひいては心臓の移植まであった。多くのサインが同じ筆跡だった。この資料の保管期間は18ヶ月で、その後は焼却される。

軍医は続けます:臓器移植のデータに関し、多くの人は当局の発表した数字に関心を払うが、実際、中国の闇の臓器移植の数は、公開された数の数倍に上る。実は臓器移植の管理システムは軍隊なので、数多くの軍事施設に注意力を傾けなければならない。それこそ本物の収容所なのだ”

次々と暴露される衝撃的な事実に対し、人々は信じられないかもしれません。しかし、中国共産党の歴史を紐解けば、決して不可能なことではありません。1960年の最初の腎臓移植の時から、生きた受刑者から臓器を摘出し、共産党高官のために移植していたのです。

中国問題専門家 横河氏:
“例えば、江西省の鐘海源さんは、当時、ある飛行士の腎移植のために、生きたまま臓器を奪われました。反革命分子のレッテルを貼られた鐘さんは、政治犯として生きたまま臓器を取られたのです。

つまり、共産党のシステムにおいては、いったん政治犯となれば、共産党の敵となれば、あるいは国の敵と決め付けられれば、どんな手段を使っても、やり過ぎではありません。

今、法輪功学習者が迫害を受けていますが、各方面でこの条件に当てはまります。まず、共産党は躍起になってよくないイメージを作り上げ、最大の敵として扱います。だから、社会ではご存知のように、共産党は法輪功を敵として扱っています。

政策面からいえば、1984年ごろ、共産党はある文書を出しました。これは最高人民裁判所、最高人民検察院、公安省、司法省、民政省と衛生省が合同で出したものです。“死刑囚の死体あるいは死体臓器の利用の暫定規定”。この規定では、死刑囚の3種の臓器を利用できると定めています。こうなれば、死刑囚はもうそこでは1人の人間ではなく、多くの部品を利用できるモノとみなされるのです。同時に、医者や司法関係者の心の負担をずっと軽くできます。法輪功学習者は陳情をする場合、周りの人に迷惑をかけないようにと、自分の身分証を処分しました。捕まっても、自分の名前を告げません。どこから来たのかも言いません。だから、このような人は共産党にとって、生体臓器摘出をたくらむ人にとって、最適の対象なのです。
彼らは失踪しても、誰にも発見されません。誰も通報しません”

臓器移植はまぎれもなく、暴利産業です。解放軍第309病院臓器移植センターのサイトには、“移植センターは我々が重視する収益部門である。2004年1月から6月までで1,357万元(約1億6000万円)、今年は3,000万元を超えるだろう”とあります。

2007年7月18日の“南方週末”も、天津市の東方臓器移植センターは莫大な利益を得ていると報道。肝移植だけでも1年で最低1億元の収入があり、2006年9月、1億3,000万元を費やした500床の新たな建物がオープン。

中国の臓器移植の激増は、1999年共産党が法輪功を迫害してから始まりました。蘇家屯事件および瀋陽のベテラン軍医の告発により、無実の法輪功学習者の体が、すでにこの業界の原材料になっていることを意識し始めます。

蘇家屯事件が暴露されると、瀋陽駐在のアメリカ領事館と大使館の職員が中国当局の官僚の案内のもと、蘇家屯の血栓中西結合病院を2度訪問。その後、“病院の機能にそぐわない施設は発見しなかった”と発表しました。

これと同時に、中国当局が国際メディアに調査を要請したことを受け、法輪功学習者と第三者の弁護士、学者、および記者からなる“真相調査委員会”が事件調査のため、中国大使館にビザを申請。しかし、すべて拒否されました。

詳細な内幕が暴露された一方で、沈黙を破った共産党は断固として否認し、独立調査も拒絶。これでこう着状態に陥ったかのようです。

困難を極める調査

【新唐人日本2011年9月6日】この告発に対し、もし世界が無視を決め込めば、全人類の恥になります。共産党は、独立調査へ数々の障害を設けましたが、一部の正義感あふれる方はたじろぎませんでした。蘇家屯から中国全土へと視野を広げて、この件をはっきりさせる決意をしたのです。法輪功学習者の臓器狩りが真実なのかを。

2006年5月8日、カナダの元国会議員デービッド・キルガー氏と人権派弁護士デービッド・マタス氏は、独立調査団を設立し、法輪功学習者から生きたまま臓器狩りをしているという告発の調査に取り掛かりました。

6月2日、調査員2名が中国大使館に赴き、どうすれば共産党の監視なしで真に意義のある独立調査ができるのかを問う、書簡を提出しました。6月23日、駐カナダ中国大使館は、キルガー氏とマタス氏のビザ発給を拒否。しかし、中国の入国に成功した方がいます。欧州議会副主席のエドワード・マクミラン・スコット氏です。2006年5月20日から24日まで、欧州議会外交事務委員会の人権民主報告書作成のため、北京を訪問。各方面の官僚のほか、北京の法輪功学習者、牛進平(ぎゅう しんぺい)さんと曹東(そう とう)さんに対面。曹さんは、刑務所で見たことを証言しました。

“曹東さん、30数歳で、中国北部で以前投獄されました。緊張の様子で刑務所で見たことを語りました。服役囚からの臓器狩りを知っているかと私は尋ねました。これは中国軍が行っている高利益の売買取引です。曹さんの答えによると、自分の友人、つまり共に収容されていた法輪功学習者がある日失踪しました。次に再会した時、友人は刑務所の病院で横たわる遺体でした。遺体には臓器を取られた穴がありました。しかし私と会見した人たちはその後逮捕されました。曹東さんは私と会ったために、私――欧州議会副主席と会ったために、5年の刑になりました。今でも刑務所にいます”

しかし調査に加わる人の輪は、広がりを見せます。アメリカミネソタ大学の人権・医学プロジェクト副主任、カーク・アリソン氏、米国民主保護財団のイーサン・ガットマン氏、その助手のリーサイ・レミッシュ氏など。それぞれ独立調査チームを設立し、世界中で証人を集めました。収監されたことのある法輪功学習者や中国で移植を受けたことのある患者、臓器売買のブローカー、関係した医者などです。

まず何よりも知りたいのは、とらえられた法輪功学習者が一体何を見て、何を聞き、何を経験したのかでしょう。例外なく、彼らは拷問や洗脳、脅しのほか、異常なまでに細かい身体検査と血液検査を受けたと話しました。

目下、カナダトロントに住む甘娜(かんな)さんは、マタス氏とキルガー氏の報告書の証人34人のうちの1人です。北京出身の甘娜さんは、首都空港の税関職員でした。2001年、3度目に収監された際、血液検査やレントゲン、心電図や目の検査をされました。

カナダ法輪功学習者 甘娜さん:“当時おかしいと思いました。収容所の警官は全然私たちを人間扱いしないのに、身体検査をしたのです。奇妙です”

かつて中国商務省の職員だった張亦潔さんも計7回、投獄されました。最後は2001年6月のことです。

法輪功学習者 張亦潔さん:“元々、私が勤めていた商務省は半年に1回、幹部に身体検査をしていました。この種の通常の検査は肝機能など、どれもガラスの管を使います。量は皆、同じです。でも、収容所の血液検査では採血の量がはるかに多く、みんな驚きました”

広東省・広州市出身の鄒玉韻さんは、2000年1月、広州の収容所に入れられました。1年10ヶ月も拘束され、その後再び逮捕されましたが、その間、数々の拷問を受けました。


法輪功学習者 鄒玉韻さん:“私は拘束された際、洗脳クラスを転々とさせられました。そして、収容所の医者は、わざわざ私を連れて病院に検査に行きましたが、その検査の詳しかったこと。それから脳波図、もちろん採血もありました。当時おかしいと思ったのは、心臓の検査を非常に細かくやった点です。その後また、検査に連れて行かれました。検査が終わると、また心臓の超音波検査でした。あの時、私の心臓は問題なかったのに、なぜ心臓をあれほどしつこく…”

調査員補佐通訳 リーサイ・レミッシュ氏:“彼らは胸部・腹部のレントゲン検査、肝臓と腎臓の超音波検査を行います。さらに、多くの血液検査を強要されます。血液サンプルを試験官8本に入れて、臓器の適合性の検査をします。つまり、病気がないか、臓器を害する病気がないかを診ると同時に、ドナーと受け手の臓器の適合性を見るのです。また臓器(腎機能)をみるために、尿検査も繰り返し行います。”

残酷極まりない拷問の一方で、奇妙な身体検査の数々。これらに法輪功学習者は戸惑いを隠せません。もっとおかしいのは、検査を行う医者は本当のけが人は治療せず、健康な人にだけ興味を持つ点です。

法輪功学習者 張亦潔さん:“私は収容所にいた時、激しい暴力に遭いました。そのため、膝と腰に重傷を負いました。収容所では、膝の古傷が何度も再発して、腫れ上がり、子供の頭くらいにまでなりました。雑居房のリーダーなどが看守に数度かけあっても、診察は許可されませんでした”

調査員補佐通訳 リーサイ・レミッシュ氏:“例えば、馬三家(ばさんけ)強制収容所。女性は馬三家に着くと、敷地内の病院で検査を強要されます。拷問で立てない人は 担架で運ばれてきます。つまり、収容所などで殴られた人の場合、医者は手を振り、彼女らを連れて行かせます。もし、拷問などで怪我または病気になった人は、医者は全く興味を持ちません。ほしいのは若くて健康な人。健康な人ほど詳しく検査し、臓器の利用法を決めるのです。”

2008年7月、マタス氏はアメリカで、かつて中国・江蘇省の刑務所にいた男性を取材。法輪功学習者ではありませんが、「ラニー」という仮名を使います。2005年3月から2007年初めまで、2年余りの間に、ラニーさんは17回も監房が替わりました。部屋の受刑者からは“2002年から2003年の間、どの部屋にも法輪功学習者の臓器狩りが2,3件はあった”と聞かされました。

証人 ラニーさん:”刑務所では毎年、健康検査が少なくとも2回はありました。服役が長い受刑者によると、狙いは臓器狩りで、たくましい若者の臓器が狙いなのです。つまり死刑囚と法輪功学習者がその対象だったのです。彼らへの検査は非常に詳しく、他の人の場合はいいかげんです。目的は死刑囚と法輪功学習者の健康診断です。”

ラニーさんは、臓器狩りの対象者が薬物注射される姿も見ています。

デービッド・マタス氏 カナダ人権派弁護士:“かつてラニーさんは麻酔薬を静脈注射されるのを見ました”

記者:“首ですか”

デービッド・マタス氏:“首です”

証人 ラニーさん(仮名):“見ました。この目で確かに見ました。その人は縛られた状態でベッドに横たわり、目を閉じていました。麻酔薬を打たれたからです。大きな注射でした、指3本分の太さはあったと思います。中には液体があり、元々半分ほどあったのが、私が戻った時には液体はなくなっていて、彼はベッドにもたれて目を閉じていました。”

デービッド・マタス氏:“外にはいつも病院の白い車が止まっていました”

証人 ラニーさん(仮名):“取調べ中に、車が中庭に入ってくるのが見えました。白い車です。救急車よりも大きかったです。”

2006年11月、監房を移されたラニーさんは、「陳さん」という法輪功学習者に出会います。

証人 ラニーさん(仮名):“私が来た時、彼はもう行く所でした。私と過ごした時間は短いですが、彼は決まりを守らなかったとかで、ひどく殴られ、足も折れました。座ることもできなくなり、腰もだめになりました。呼吸すら大変そうでした。最後に彼は連れて行かれ、それ以来消えました…”

デービッド・マタス氏:“監房のボスによると、法輪功学習者と死刑囚は同じ手続きを踏みます。まず血液検査、首に注射をされて、白衣の人に連れて行かれ、外に病院の車が待機している”

証人 ラニーさん(仮名):“後でみんながうわさしていました。彼はきっと臓器狩りに遭ったと。生きた法輪功学習者から臓器を奪うことは、あの刑務所ではよく耳にしました。彼らを殴ってから、生きたまま臓器を奪うのです。よくあることです。臓器狩りと処刑は、刑務所では誰もが知っていて、隠し事でもなんでもありません。外部が知らないだけです。”

ラニーさんによると、刑務所の警官が法輪功学習者をリンチするのは、臓器狩りがねらいだといいます。もし、その学習者の血液型などが移植を待つ患者とぴったり合えば、その人はリンチの対象になります。

記者:“ねらいを定めたら、その人にリンチするのですか”

証人 ラニーさん(仮名):“彼にはとりわけ厳しく接します。殴ったりして、わざとけんかをふっかけます。最初は口げんかだけですが、その後は暴力です。不服するとさらに殴ります。これを何回か繰り返し肋骨や足が折れるまで殴ります”

イーサン・ガットマン氏とリーサイ・レミッシュ氏は、ラニー氏の証言の裏を取りました。

調査員補佐通訳 リーサイ・レミッシュ氏:“バンコクで私が取材したのは、“于新会”という方です。彼は広州の刑務所に6年いました。刑務所内では常識だそうですが、臓器が必要な人が現れると、誰かが連れて行かれます。例えば、官僚や資産家がそうです。すると、刑務所から人が連行されます。だから、刑務所の脅し文句は、“大人しくしないとお前を殺して、臓器を売るぞ”

法輪功学習者 于新会さん:“実は これは刑務所内の常識です。死んでしまえば、たとえまだ死んでいなくても、臓器が奪われてしまいます”

于新会さんは、刑務所で身体検査を3回受けました。最後は、2005年の3月。また刑務所内には、確かにある名簿が存在します。毎年、必ず1回、名簿上の人が連れて行かれますが、彼らは2度と戻ってくることはありません。

調査員補佐通訳 リーサイ・レミッシュ氏:“毎年1回、 大きな車が来て、刑務所をぐるりと回り、建物の外に止まります。そして警官が名簿を手に各監房に入って、リストに載っている名前を確認します。確認すると、靴と上着を持たせて連れて行きます。他は何も持たせません。次の部屋でもまた対象者を探します。これは恐ろしい過程です。誰が連行されるのか、なぜ連行されるのか、どこに連れて行かれるのかも分かりませんから。彼らは対象者を集めて車に放り込みます。2~3台または4台のバスに深夜、対象者を押し込めて去っていきますが、彼らの消息はこれから永遠に途絶えます。”

于新会さんはグーグルマップで、法輪功学習者などを連行した車の停車位置を指差しました。2人が調査をした証人15人は、于さんと同じく身体検査と血液検査を強要されていました。

デービッド・マタス氏:“法輪功学習者が刑務所に入れば、臓器狩りの対象となると私は見ます”

さらに直接的な証拠を得るために、海外の調査員は臓器移植が必要な患者、あるいは家族になりすまして、電話調査を行いました。

カナダ元国会議員 デービッド・キルガー氏:“中国に行っていないのに、なぜ分かるのかと聞かれました。実際、中国語の堪能なカナダ人、米国人を中国に送りました。病院に電話で、法輪功の臓器をほしいと言ったのです”

(東方臓器移植センター)
Q:もしもし、宋主任ですか。
医者:ええ

Q:すごくいい腎臓だと聞きました。法輪功だからでしょう。
医者:我々もあります。おそらく今年だけで十数個の腎臓があります。

Q:もしもし、広州軍区武漢総病院ですか。貴病院では法輪功の腎臓はありますか。いくつくらいありますか。
A:必要なら使うだけです。法輪功であろうとなかろうと。

Q:もしもし、中山病院肝臓移植センターですか
A:ええ、何ですか。

Q:お尋ねしますが。
A:待って、医者を呼びます
医者:もしもし。

Q:もしもし お医者様ですか。
医者:どちら様ですか。

Q:何とお呼びすればいいですか。
医者:瀋です。

Q:瀋先生、移植手術は?
医者:できます。

Q:待ち時間は?
医者:1週間ほどでできます。

Q:健康で新鮮な臓器ですか。
医者:もちろん良いやつです。皆若い人の臓器です。

Q:法輪功のはありますか。
医者:全部その種のものですよ。

記者:“これらの電話の信憑性は? ”
カナダ元国会議員 デービッド・キルガー氏:“ええ、これらの電話番号の記録と日時があります。私はかつて検察官でした。疑いは覚悟しています。だから出来る限り正確性を保ちました。あれらの録音を聴いたことがあります。当然、中国語ですが、プロの通訳を招いて、我々の資料が電話録音の正確な翻訳で、対話内容を反映した点を確認しました”

そのほか、アメリカに本部を置く“法輪功迫害追跡調査国際組織”は、同じような方法で、同じような結論を裏付けました。例えば、2007年6月から1ヵ月間、ある調査員は解放軍307病院の腎移植の仲介業者に電話で対話。通話時間は数十分に達しました。

追跡調査組織:うかがいますが・・・
仲介業者:以前言ったように、実は以前2例やったことがある。

追跡調査組織:2人とも法輪功?
仲介業者:そうだ。2例。刑務所の法輪功をやったんだ。あのおばさんにも言ったが、やったことがある。だが今は前よりやりにくくなった。

追跡調査組織:以前、どこでやったのですか?
仲介業者:あの西城だ。

追跡調査組織:それから、法輪功だとどう確認したのですか、この点分かりますか?
仲介業者:法輪功の確認だが、その時になれば、うちの上司が資料を出す。資料を出すから安心して。
追跡調査組織:分かりました。

この証言を取るのと同時に、イスラエル警察が解決したある事件も、法輪功学習者からの臓器狩りに、いっそう直接的な証拠を提供しました。

2007年7月31日、イスラエル警察は、男性4人を逮捕。アジアに行き、臓器移植の仲介をし、患者から数百万元も儲かったのに、申告しなかった疑いです。逮捕されたのは、Medikt(メディキト)社のヤロン・イザック・ヨドゥキン(YaronIzhakYodukin)社長とその仲間。イスラエル最大の新聞“イディオト・アハロノト”は、身分を隠した記者に語ったヨドュキン氏の録音内容を掲載。ヨドュキン氏は、2006年11月17日、会社の提供する臓器が中国の政治犯、死刑囚、法輪功学習者のものだと認めています。この後、イスラエル当局は裏付け捜査で、事実を確認しました。

中国共産党の反応

これらに対し、共産党の反応は相変わらずでした。中国外務省・報道官 秦剛:“このような報告書は全体的に言って、客観的でなく、公正でなく、公平でありません”この事実を頑なに否認する一方で、ひそかに調査の妨害を行っていました。

2006年8月、オーストラリアのメルボルンで、国会議員のビクター・パートン氏がキルガー氏を講演に招待。すると中国領事館は、全ての国会議員に、このフォーラムに出席しないよう求める書簡を発送。2006年9月、フィンランドの人権委員会は、マタス氏との会談のキャンセルを求める電話を、中国大使館から受けました。

2007年5月、イスラエル、テルアビブのベイリンソン病院は臓器移植の討論会を実施。マタス氏を講演に招いたものの、中国大使館は、イスラエル外務省と衛生省にこの活動の取り消すよう圧力をかけました。

中国の臓器移植センターのサイトの内容も、ひそかに変化が起こっていました。臓器移植の数や移植までの待ち時間が削除あるいは修正され、消えてしまったページもあります。しかし、ページ内容を保存しているサイトで、削除・修正前の記録を調べられます。

手の込んだネガティブキャンペーンも、利用されました。2007年6月、共産党の背景を持つ香港のフェニックステレビは、“デービッド調査報告書に対する調査”と題する番組を放送。デービッド調査の対象者に取材をする形で、独立調査の結論に反論しています。番組のDVDは同時に、中国の外国駐在機関を通じ、海外にも配られました。しかし、番組には矛盾が多く、逆に独立調査報告の信憑性を証明しました。デービッド報告書が引用したデータの1つが中国医療臓器移植協会副主任の石炳毅(せき へいき)氏が共産党機関誌“健康報”に、2006年3月2日、取り上げた数字です。石氏は、“全国でこれまでに、各臓器移植が9万件余り行われ、昨年だけで1万件近い腎移植、4,000件近い肝移植が実施された”と述べましたが、フェニックステレビの番組では、これを固く否定しました。

“フェニックステレビ”
石炳毅氏:“そんなこと言っていません。私の頭にはそんな数字がないし、詳しい調査もしていません。いつ何例行われたなど知らないので、言うはずがありません”

デービッド報告書が引用した石炳毅氏の原文は、ネットで調べられます。しかも、他の中国メディアもこれを転載。中国医学会臓器移植学会の他の専門家も、似たようなデータを出しており、共産党系のサイトでもたくさん見られます。これらのデータは、“健康報”の9万例余りと矛盾しません。

デービッド報告書の別の証拠、それは医者に対する電話調査です。調査を受けた医者の中には、法輪功学習者の臓器を使ったと認めた医者も多くいました。広西民俗病院の盧国平(ろ こくへい)医師もそのうちの1人です。盧医師は、フェニックステレビの取材の中で、デービッド調査員の電話を受けたことと、録音にある質問を問われたことは認めたものの、自分はそのようには答えたことはないと否認しました。フェニックステレビの取材 広西民族病院 盧国平医師:“法輪功の臓器なのかと聞かれました。私はその種の手術に関わっていないし、臓器の出所も知らないと答えました”

調査員の電話録音 盧国平氏に対する取材 
(調査員):同級生は何か言っていないですか。使っているのは皆法輪功の臓器だとか…
(盧国平氏):一部は法輪功で、一部は患者の家族のです。
(調査員):あ、じゃあ、法輪功の臓器を子供に移植させたいですが、見つけてくれるでしょうか。
(盧国平氏):必ず見つかります。

フェニックステレビ 
広西民族病院 盧国平医師:“この報告書によると、以前使われた法輪功の臓器は刑務所から来ている。私はこれを肯定したとありますが、そんなふうに答えていません。病院も私も、そんな条件がないので、臓器を得るのは無理です”

電話調査の録音 
盧国平氏に対する調査(調査員):以前使っていた臓器は刑務所が出所ですか。
広西民族病院 盧国平医師:刑務所ですよ。
(調査員):刑務所ですね。健康な法輪功でしょう?
広西民族病院 盧国平医師:ええ、ええ、いいのを選びます。これは質が大切だから。

フェニックステレビ 
広西民族病院 盧国平医師:“2つめの問いは「医者は直接刑務所に行って選ぶのか」。私が肯定したと言っていますが、そんなこと聞かれていません”
(調査員):医者は刑務所に行って自分で選ぶのですね。
広西民族病院 盧国平医師:ええ、必ず選びますよ。
(調査員):でも相手が採血に応じなかったら?
広西民族病院 盧国平医師:必ず応じるはずです。
(調査員):どうやって?
広西民族病院 盧国平医師:刑務所の職員がいますから、そんなこと心配しないで。彼らが上手くやります。
(調査員):彼らは自分の臓器が取られるのを知っているんのですか?
広西民族病院 盧国平医師:いいえ。
(調査員):知らないのですか。知ったら、拒否するでしょう。
広西民族病院 盧国平医師:ええ、もちろん。
(調査員):じゃあ、どう説得を?聞かれた時の返答は?
広西民族病院 盧国平医師:刑務所の職員は、そこの所はうまくやります。

カナダ弁護士 デービッド・マタス氏:“彼らの番組は面白いですね。こんな反応をしています。実に愚かな反応です。ある意味では、これで確認できると思います。彼らが唯一できるのは、全力でネットの情報や録音を否認することであれば、明らかに我々は彼らの急所に触れたと思います”

より多くの証拠が報道されるにつれて、この件への注目度も高まりました。

2008年11月、国連の拷問禁止委員会第41回会議がスイス・ジュネーブで開催。会議の総括的報告書は中国に対し、法輪功弾圧以来、中国で臓器移植が急増した点と、大量の出所不明の臓器に関し、説明するよう求めたほか、この件の調査と関係者の起訴と処罰も求めました。

これらの真相の暴露は、法輪功学習者の手術台のある出来事がきっかけでした。

2006年4月13日、蘇家屯事件の証人で、法輪功学習者から生きたまま角膜を摘出した医師の元妻が、アメリカの国家記者クラブで、ある真実を録音の形で語りました。

蘇家屯事件の証人 安妮さん:“前夫は日記をつける習慣があり、日記の中にこう書かれていました。その患者が意識を失ってから、はさみで患者の服を切ると、服のポケットから、ある包みが出てきた。開けるとケースが出てきて、そこには転法輪のお守りがあった。その上の紙切れには、“ママ誕生日おめでとう”と。夫は強いショックを受けました”

この臓器を奪われた法輪功学習者は、臨終の際に起こった出来事――ある医者の良知を目覚めさせ、そこから闇が明かされたことを永遠に知る由もないでしょう。しかし、この罪深い蛮行を真に終わらせるには、もっと多くの方が良知に目覚めなければなりません。前代未聞の罪悪に1人ひとりがどう向き合うのか、それが世界の人々の良知の生と死を決めるのかもしれません。