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引用サイト:大紀元
https://www.epochtimes.jp/2019/01/39228.html
中国当局による法輪功学習者への迫害(1)集団レイプ
中国当局による法輪功学習者への性的暴行
中国当局は1999年、法輪功学習者に対する弾圧政策を始めた。学習者に法輪功を放棄させるため、当局はさまざまな拷問を実施した。なかには、凄惨な性暴力を受けた法輪功学習者は少なくない。 「中国の良心」と称賛された中国の人権弁護士・高智晟氏は2005年、中国当局の最高指導者宛ての書簡でこう述べた。 「ほぼすべての法輪功学習者は逮捕されれば、性別を問わず、性器を狙う卑猥な暴行を受けた。拷問の前、身に着けた衣服は全部脱がされる。いかなる言葉も、この政府の不道徳さと卑猥さを言い表すことができない」 このシリーズは、中国当局による法輪功学習者への性的暴行の実態を明らかにする。まず、女性法輪功学習者に対する集団レイプについて触れる。 中国の「刑法」第236条は、集団レイプの共犯者に対して10年以上の有期懲役、無期懲役、または死刑を処すると定めている。 中国当局は自らが定めた法律を自ら踏みにじっている。 「極度の恐怖と苦痛」 2001年4月19日、遼寧省出身の尹麗萍さんは他の8人の女性法輪功学習者とともに、収容先の同省瀋陽市馬三家労働教養所からひそかに市内の張士労働教養院に移送された。獄房に入ると、部屋に大きなダブルベッドが置かれており、すでに4人の男が待機していた。 トイレに行くとき、隣の部屋に30人以上の男性がいたのを見た。 夜10時になっても、男らが部屋から出る気配はなかった。尹さんは4人に直ちに出るよう促した。1人の男は「睡眠を取りたいって?法輪功の修煉をやめなければ、許されるはずがない。ある1人の女がここで18日間抵抗したあげく、結局精神的におかしくなったよ」と言った。 しばらくして、男らが獄房から出ていったが、別の4、5人の男がまた入ってきた。「とにかく、恐ろしくて仕方なかった」と尹さんは言う。 突然獄房の外から、一緒に移送されてきた鄒桂榮さん(2002年4月に死去)の悲鳴が聞こえた。廊下に飛び出した尹さんと鄒さんが、互いに守るために抱き合ったが、周囲の男が2人を殴打し、引き離した。2人はそれぞれの獄房に戻された。 尹さんはその後、集団レイプされた。気づいた時、そばに3人の男が横たわっており、中に20代未満の人もいたという。「頭の上に1人、足のそばに2人、足元にまた複数の人がいました」 集団レイプはその後の2日間も行われた。4日目、尹さんと鄒さんは別の収容施設に移送された。 尹さんによると、一緒に移された9人のうち、1人の若い未婚女性がいた。尹さんたちは彼女を守るため、警官に「良心がまだあるなら、この子を絶対に傷つけないでください。あなたたちにも娘がいるでしょう」と懇願した。 米議会の公聴会で、尹さんは「数年来、このことを思い出したくもなかった。思い出す勇気もなかった。心は完全に壊れたからだ。このことを思い出すと、極度の恐怖と苦痛に苛まれる」と涙を流して証言した。 尹さんら9人が張士労働教養院に移される前、すでに33人の法輪功学習者がここで性的暴行を受けていた。なかに、拷問と性暴力で精神に異常をきたした人もいた。 尹さんは公聴会で、9人のうち、迫害を受けて亡くなった学習者との間である約束を交わしたと明かした。 「ここから生きて出た人がいれば、必ずこの凄惨な迫害を世の人々に伝える。九死に一生を得た私はやっと、この約束を果たした」 尹さんは米国に亡命するまで、7回拘束され、3回の労働教育を受け、9カ月の強制労働を強いられた。馬三家労働教養所では不明の薬物を注射されたり、ハンストを行ったため日常的に鼻から食料を流し込まれるなどの扱いを受け、何度も命の危険にさらされていた。 男性牢獄に放り入れられた女性学習者 法輪功学習者に対して厳しい拷問を加えることで、悪名高い遼寧省瀋陽市馬三家労働教養所は2000年、迫害を強化した。 同年10月、法輪功の修煉を止めさせるため、看守らは18人の女性学習者を裸にして、男性囚人の獄房に閉じ込めた。18人の学習者らは男性囚人から、レイプ、集団レイプ、わいせつ行為を受けた。18人のうち、少なくとも5人が死亡し、7人が精神に異常をきたした。ある若い未婚女性がその後、妊娠、出産した。女性は出所後、精神障害を患った。 2001年5月24日、中国東北部黒龍江省ハルビン市万家労働教養所に収容された約60人の女性学習者は、男性収容者の部屋に移された。女性らはそこで殴打、電気棒での感電など様々な拷問を受けた。数人の女性は看守と囚人に集団レイプされた。 2002年8月から12月、中国南部にある貴州省女子労働教養所でも、拘束中の女性法輪功学習者が男性収容者の獄房に入れられ、性的暴行を受けた。 60代女性年配者に性的暴行 中国内陸部湖南省の長沙市に住む女性法輪功学習者の鄒さん(67歳)は2001年2月、同市雨花区警察当局に拘束された。取り調べ中、鄒さんは2人の警官から拷問を受けた。ある日、警官らは、取り調べを拒否した鄒さんをベッドの上に「大の字2」に縛り付けた後、自分の母親よりも年上の鄒さんを集団暴行した。その後、電気棒を鄒さんの膣に入れ高電圧を流しつづけ、鄒さんはあまりの痛みで気絶した。その後、1カ月間も座ることも、歩くこともできなかった。 鄒さんは同年11月、9年の禁錮刑を言い渡されたが、治療のため保釈された。しかし、集団暴行による極度の苦痛と屈辱を感じた鄒さんはその後、健康状態が悪化し、寝たきりの状態になった。2011年3月、77歳の鄒桂榮さんが亡くなった。 他の集団暴行 中国内陸部山西省長治市当局は、同市の精神病院に拘禁されている法輪功学習者に対して殴打、薬物注射、睡眠禁止の拷問を実施するほか、女性学習者らに対して性的暴行もした。 具体的な時期は不明だが、証言者の話では当時まだ19歳の女性学習者・肖さんは3日間に14回も集団レイプされた。 2001年7月、河北省邢台市警察当局が地元の法輪功学習者に対する一斉拘束を実施した。一部の女性学習者は連行中に、警察車両内で警官らに集団暴行された。 天罰覿面 「善因善果、悪因悪果」法輪功学習者に拷問と性的暴行を加えた当局者の一部にはすでに報いが現れた。 省内の司法・警察機関を統括する遼寧省政法委の元書記で、省高級人民法院(地裁)院長を務めた丁世発氏(76)は、2006年11月脳出血のため辞職した。現在も重度の昏睡状態が続いている。丁氏は在職中、馬三家労働教養所の幹部に対して、法輪功学習者への迫害強化を指示し、積極的に関与した。 河北省塩山県看守所の張松嶺・元所長は2000年2月、前触れなく病気で急死した。張氏は1999年10月、女性法輪功学習者に「あなたたちを全員強姦しても、それでも法輪功の修煉を続けるのか見てみたい」と脅かした。 (翻訳編集・張哲)
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